永劫機関としての業
2009年 07月 21日凄まじいまでに救いのない無明の曲。
正直、何故にこの曲に20年も前から惹かれて居たのかを考えるのがこわい…我ながら偏向した子供やったんね、吃驚だ;
善知鳥、という曲は、極端に言ってしまうと殺生の業によって地獄に堕ちた猟師の物語…になると思う。
後段の、[翔]でみせる狩りの喜悦の様も鬼気迫るものがありましたが…「罪人を追つ立て~」からの地謡の詞の残酷さには悲痛なまでの救済を希求するシテの足掻く様と相俟って、心苦しくなりました。
梅若玄祥だからこその、切り立った岩山に永劫に咎を負い惨劇を繰り返す地獄を幻視することの出来得る至芸でした…恐らく、私はこの方がされるか、はたまた十年廿年のちに更なる深みを味わわせて頂ける演者が現れる機会が巡るかでもしない限り、この曲をもう一度視ることは無いだろうと思います。
本当に怖ろしい曲でした。
さて、本日は壁紙とかリボンを購入させて頂いていたお店の閉店の日でもありました。
天候のこともあり、能楽堂へ行く前に短い時間でしたが立ち寄りまして、本当に最後の仕入れを行ないました…こんなに大量のリボンを、一体どうやって消費すればいいのだろう…途方に暮れるくらい溢れてますがな(考えなし過ぎる…);
執筆もデザイン案も進んでは居ないのですが…取り敢えず細かく仕分けしまして、香水で古物臭を飛ばす作業から始めます(デッドストック故、止むを得ないかほりなのです…)。
ドゥナヤさん、本当に今までありがとうございましたー。
しかし…香水とか付けない割りにサンプルとか結構ちゃんと仕舞っていたとか物持ちがいいんだか片付けが下手なんだかorz
by yoiyamigentoukyou
| 2009-07-21 00:50
| 能とか狂言とか歌舞伎とか