偲ぶは永劫戻せぬ刻限か 20100712 七月大歌舞伎@松竹座 昼の部
2010年 07月 24日妹背山婦女庭訓
大原女・国入奴
御浜御殿綱豊卿
弥栄芝居賑 ※幕見
結構日が経ってしまいました。
ホントは夜の部もちゃんと観たかったのですが…薄給ゆえorz
2階一列目、ちょうど花道の上になるのかな。
あんまり段治郎さん、舞台に居なかったけどね(うん、知ってたけどさ…出が短いよぉ;)。
でも長年見てみたかった仁左さんの綱豊卿が見れて嬉しかったです。ちょっと心臓に悪かったけど(苦笑。まぁ、判る人はリアルで関わりある人だけだろうけどさ…しかし古典には多いよな、この読み)。
▼妹背山婦女庭訓
段ちゃん、窶れたままっぽくて凄く心配。早くもちっとふっくら、肉が戻るといいのに。
でも求女の役は似合ってたと思います。
しかし何時見ても理屈に合わない作品だなぁ、と思う…そもそも何で妬心の女の血が要るの?; 殺す必要性もよぅ判らんが; 心臓の血じゃないと駄目とか?
▼大原女・国入奴
翫雀さんの大原女、すげー可愛い。ちゃんと内股だった。お多福のお面のまま踊るのって大変だろうなぁ(見えて無さそうに見えるし。能面よりは覗けるのかなぁ)。
後見の人(翫之さんだと思う)が恰好良くて、思わずグラスで何度も覗いてしまった(笑)。
▼御浜御殿綱豊卿
随分普通に時代劇っぽいなーとか思ってたんですが、新古典?になるんですかね。
腹を探り合う心理戦とか、細かな背景描写とかが写実的で。
笑三郎さんの江島が良かった。
仁左さんも様々な表情と声色で、含蓄もあって面白い作品だったと思う。
▼弥栄芝居賑
…夜の部開演間際でも普通に幕見が残っててちょっと寂しい…でも口上聴きたかったので購入。
役者さんのカラーに合わせたのかは不明ですが、どの割り当てもお似合いだった気がします。お餅を投げまくってたのは吃驚したけど(笑)。
この日は猿弥さんが最後に投げたお餅が2階左袖の照明の処かな、届いて。
お客さんが乗り出して無事にゲトされてました。あれ、なんか当り籤になってるんですか? 休憩の時にそんなアナウンス流れてましたけど。
口上はやや巻き加減でしたが、それでも聴けてほっこり気分。
この日は竹三郎さんの衣装の裾が捲れてたのか、左團次さんが屈んで戻されたかして、凄い竹三郎さんが動揺されてました(3階奥の幕見から見てても凄い吃驚され具合が判ったので、最前のお客さんとかはもっと凄いダイレクト感だったのでは)。
…しかして舞台はほっこりでしたが、幕見付近はめさ空気悪くて萎えた。
こんな短い、お祝い事の演目で「やれ前のめりで舞台が見えん」だの何だの、ケチ付けなくてもいいじゃん…orz
つか、もう幕見なんて来ないで各階、一列目でも買えよ。
肩掴んで座席に戻すわ、係員呼んで愚痴愚痴言うわ…滅入るわ、マジでorz
幕見600円で花道見ようとか、どんだけお花畑な思考なのよ?
「どうせ最後尾やねんし、おっさんが立って観たらええやん」ってよっぽど言っちゃおうか迷ったけど(絡まれるの恐いから黙ってたけどさ)。
折角役者さんが舞台で頑張ってくれてるのにね。
享受する側のモラルっつーか、ゆとりが無くて申し訳なく思ったのでした…なんかさー、どんどん自己満に傾いてるような気がするよ、客席…
by yoiyamigentoukyou
| 2010-07-24 02:51
| 能とか狂言とか歌舞伎とか