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「標」と「導」。

近藤史恵さんの公開インタビューに運んで参りました。


理論社刊行「あなたに贈るX」(だけではないけれど)をメインに据えたトークで、作品の背景に流れる先生自身の読書体験のお話とか、諸々を拝聴致しました。

詳細な内容は、後日に発刊の小学館PR誌「きらら」にて掲載されますので、津原さんの時と同様、此処では噤ませて頂きます。


今回も抱いていた質問を発するのは挫折致しました。
開始早々に回答がトーク内に出てしまい(苦笑)、何というか、私の中に根差す一筋の系譜という「標」…そうして折々に得る機会の邂逅という「導」の不可思議さに、上手くは云えないんですけど、得心するものがありました。



イベント対象の書籍自体は開演前に初めて手にしたのですが、開演までに時間がありましたので失礼ながら速読にて読破させて頂いて臨みました。
学生時代に(学科内総ての教授が孫引きとか認めない方針でした故)連日膨大な漢書や和本の古書(時には禁帯出の原本とか)に訳本に研究文献に目を通さないとレポート一つも書けない状況でしたので、自然と身に付けた我流の速読ですが…まぁ、まだ現役の技能だった模様(ホームランは打てません)。

とまれ、ゆっくり読んでも一般的な速度よりは早いかも。
基本速度は講談社ノベルス2段組の見開きを1分以内、です。京極さんみたく文字領域が多いと少し落ちて…それでも100頁を1時間以内、かな。


お話を伺うほど、「しるべ」を常に意識しつつ展開を考えないとな、と改めて痛感致しました。本職にしても、豆本製作にしても、です。
貴重な機会を本当にありがとうございました。










それにしても。
昨年の津原さんの時よりも更に絞り込まれた人数でしたので、運ばれた方や関係者の方が検索された場合、完全に身バレです(苦笑)。

私の認識は、根本的に古書肆なので(かつ、私自身の仕事柄もあって)飲食に関しては避けて居たのですが(済みません)、頂いたダージリン、美味しかったです(何処のお店に行ってもストレートで飲むせいか、たまーに「紅茶」をメインに詠ってても「なんぞコレ;」的な一杯を得てしまうカフェに遭うことも割りにあるので; コーヒー系は砂糖もミルクもがばがば注ぐのでよく判らなくなるんですが;)。

今度伺ったら、デザートも頂いてみようと思います(頼みたかったけど、父の誕生日祝いで買ったケーキとかエクレールが自宅に待機してる、と思うと流石の私でも糖分過多ゆえに自粛)。


9月のイベントも楽しみ。
随分以前にインテのコミックシティで何枚か絵葉書を購入したことのある方だと思う…5年近く前とかじゃなかろうか?

運びたいけど…さて、凄まじい人員不足に通常以上に稼動せんといかんので微妙な処かなー; 明日シフト確認しよ。



さて、やっと薄ぼんやりとですが、新しい豆本のイメージが掴めそうです。
既に一つは試作に取り掛かってますが、これは純粋には小説ではないので;

やっぱり自分には歪んだ視界しか描けないし紡ぎたくないのだと、暫く離れてみて良く判りました。
悪い印象の読後感も、個々人の読書体験の糧……先生の言葉を都合よく咀嚼し(笑)、春先の花の季節に咲かせられるよう、また苦行に飛び込もうと思います(でもリアルのタイトな勤務状況がそれを赦すかは謎)。


…単純にね、新たに購入した壁紙ちゃんを見せびらかしたいだけかも知んない。

by yoiyamigentoukyou | 2010-08-29 02:38 | 雑記、むしろ呟き