新作、其の弐。
2011年 06月 04日「Kaleidoscope」
豆本:多分40mm角。42頁。表紙:ヴィンテージ壁紙
カレイド:システム部分 40mmx直径10mm前後・アクリルミラー・偏光フィルム
外装 リボン・チュールレース他
※接眼部のみ硝子レンズ
雪華:ツーミラー6ポイント(華やかではある、たまに雪の結晶みたいな像になる。時々びっくりする程何も見えない時がある…)
迷図:スリーミラー正三角形(一番採光率がいいです。オーソドックス。でもちょっと像が固定的かも;)
架芯:変則スリーミラー概ね90:60:30(覗いた位置によって十字の像だったり、スリーミラー的だったりする。ちょっと採光暗め、そして正確な直角三角形じゃない…)
これまで色々と自作カレイドの映像を素材にして来たのですが、先だってのイベントで「万華鏡自体は無いんだ」と呟いたお客様がいらっしゃったので奮起してみた…ら、何かオカンアートになってしまった…そんな、どっちがメインなのか不明瞭な新作です…
もっとスタイリッシュにしようと思えば出来なくはないんですが、「兎に角頑丈、兎に角落としても安心、ゴミにするのも楽チン(それは制作者としては言ってはいかんのだが)」で、ちょっと「何じゃこれ?」と失笑して欲しい(…関西人の悪い癖)という考えからこんな出来になりました。
今後作る時には、多分こんな似非タッセルもどきにはしないと思う…でもパッと見で「何だろう、あ、何か見えるぞ」という驚き感は追求したいので、またこんなカタチにしてるかも知れません。
勿論、通常のタッセル用の木型とかではシステム部分を入れることは出来ないので、紙で心材を作製している「もどき」っぷりです…
総てにおいて一点もの、にしてみようか、と。
なので、豆本も前半の説明部分や体裁は統一してますが、後半はそれぞれに対応しているカレイドの映像+それを念頭にして綴った短篇とか短歌を配しています。
…サンプルが必要なので、その部分においては「一点もの」じゃないけど;
購入された方にしか覗けない視界が付随する豆本って、なんか面白くないですか?
それは多分、作った私にすら見えなかった視界なのだろうし(よく似た像、ってのは結ぶけど、本当に同一っていう像に再会するには数億回後、という計算が出てるらしいです)。
注意事項は奥付に記してますが、アクリルとは言えミラーに変わりはないので、太陽光を覗いたりしないで下さい。
あと、ドライパーツなんですが、硝子とかじゃないフィルムとかPET片なので、やったら偏るので、最初に覗くと「何も見えん…」ということがあるかも知れません。
デコピンみたいに爪先で何回か弾きながら見て頂くのが一番ラクかな…本当に自由研究的な造りなので、本体ごとの回転になるんですけど、紐がちょっとこそばゆくなる。
あんまりパーツに動きがない場合は、紐持ってちょっと振り回してみて下さい(あんまり激しくはしないでね、レンズ取れると困るので)。
今回、保護ケース作るのに失敗したので、貯めてた蓋付きの缶に海外の使用済み切手2枚を添えてパッケージしてます(実際にはペーパーナプキンを敷いてます)。
価格は¥1,700/セットです。それぞれ1つずつです(そりゃそうだ)。
by yoiyamigentoukyou
| 2011-06-04 02:16
| 豆本ー影酔堂ー