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フライング。

明日の部活動期間に作品はupするのですが。
…余りに説明が長い上にまとまりがないので、自サイトから解説頁をまるっとコピペしてみました。

余計イミフかなぁ;
サークルとかはイメージ付かないかもですが…そっちの画像は元サイトには載ってるので、気になる方は飛んで下さい(不親切で申し訳ない)。


そんな訳で。
私の十八番は豆本ではなくて、カレイドスコープなのです。
…頻繁にネタにしてるから、もうバレバレだと思うんですが;


kaleidoscope、いわゆる万華鏡。
複雑な映像美が得られる割に、構造自体は科学の申し子だけに至ってシンプル。そりゃもう吃驚する位、道具さえ揃ってれば30分と掛からない位なのです。

勿論、映像の美しさを追求するなら、それなりに手間と試行錯誤と費用も掛かりますけど…意外性と瞬発力なら家の中の細いモン放り込んどけばそれなりーな画像にはなります(酷い枕だな、これ;)。


取り敢えず、必要なのは板鏡2~4枚。同じサイズの黒い板(または厚手の黒い紙。ようは反射しない素材ならいいのです)、必要なら1枚。
それらを組んで収める為の筒状の何某か、と覗く対象物。

鏡の組み方で覗いた時の映像の形が決まります。この仕組みのことをMrror Systemと呼びます。
以下、名称と映像状態を列記。

 ツーミラーシステム
 ≫2枚の板鏡+一枚の光を吸収する黒のボードで三角柱を構成するシステム。
  鏡を組む際の、頂点の角度によって映像が結ぶポイントの数が変化します。角度が小さくなればなるほど、中心から放射状に創られる像は円に近くなります。
  今回のアリス部参加作品の一つがこのシステム。結構利便性が高いので割りによく組むかも。


 スリーミラーシステム
 ≫3枚の鏡を三角柱に組んだもの。もっともポピュラーなシステムです。
  正三角形で構成した場合、映像もまた正三角形の無限パターンになります。組む角度を変えることで、三角形の形にバリエが生じます。
  お土産屋さんのかさかさ音のする懐かしい万華鏡はこのシステム。


 フォーミラーシステム
 ≫4枚の鏡を四角柱に組んだもの。四角い連続パターンを列になって結びます。
  一番作りやすい形ですが、最も技量が必要なシステムだと思う…私は苦手です、可愛いのとか綺麗な映像を作るのが一番難しいから;


 レクタンギュラーミラーシステム
 ≫ツーミラー同様、フォーミラーのうち、一枚を黒ボードにしたもの。
  映像は中央に一本の帯状のパターンを結びます。
  今回はこれの変形モノでも参加してます。これもフォーミラー並に難しい。
今回はオブジェクトが大振り過ぎた為に正攻法では面白味に欠けてしまったので変形に…


 テーパードミラーシステム
 ≫三角柱・四角柱の片方を先細りにしたもの。
  台形の鏡を組む、の方が伝わりますかね? 
  三角柱の場合は球状の、四角柱の場合は楕円の立体的な像を結びます。
  一、二ヶ月前のおしゃれ工房でしたっけ? テキストに掲載されていたシステムです。
  本当はテーパードやる予定だったんですが、物差しが行方不明で台形にカット出来なかった…


 ツインミラーシステム
 ≫4枚の鏡を菱型に組んだもの。
  解りくいのですが、ツーミラーを二つ生むことになるため、2点の焦点を持つ双子渦巻きを結びます。
  オイルワンドなんかに似合うシステムです。


 サークルミラーシステム
 ≫円柱に組んだ鏡が結ぶ、渦巻きの映像が特徴。
  判りにくいと思うのですが、透明のアクリル筒にアルミホイル巻くだけで出来ます。瞬発力は抜群(しかし飽きる…)。



さて、システムが出来たら問題になるのが覗く対象物。いわゆるObjactです。ビーズでも花でもクリップでも、何でもいいのですが、それらを収める容器etc.のタイプで以下のように区分されます。
※オブジェクトタイプのない、システムから覗くだけでOKな万華鏡はテレイドスコープといい、ちょっと異なるタイプ。ドラゴンフライとかもテレイド。


 セルチェンバータイプ
 ≫スコープの尖端に、好みのパーツを入れた密閉容器(これをセルといいます)を取り付けたもの。
  セルまたはエクステリア(筒)自体を回転させて映像を楽しむ、ポピュラータイプ。


 ワンドタイプ
 ≫密閉された棒状のオブジェクト(=ワンド)を取り付け、ワンドを動かして楽しむ。
  この場合、ワンド自体は固定し、内部の流動を覗くパターンもある。


 ドライタイプ
 ≫そのままですが、パーツが乾いた状態にあるオブジェクトのこと。


 オイルチェンバータイプ
 ≫ドライとは逆に、グリセリンなどの粘性のある液体で密閉容器内部を充たしたもの。
  オイルの落下がパーツを流す為、ゆったりと映像の変化を見ることが出来る。まったり楽しむならコレ。でも経年による液漏れ・蒸発が起き得ることが多いので要注意。
  ※修理してくれる場合もあるけど、銘を入れない作家さんとか、連絡の付きにくい海外作家さんのとか…結構涙を呑むしか無い場合もある…


 インターチェンジャブルタイプ
 ≫セルの内容物を入替えることが出来るタイプ。
  個人的に長く愉しめるのはこのタイプかと思います。
  私の作品は基本的にこのパターンが多い(エコな感じ。もしくは只の使い回し…)。


 ホイールタイプ
 ≫スコープの尖端に回転する円盤型のホイールを取り付けたもの。
  回転させて覗いてみると本当に綺麗です。
  今回はこのタイプで作りました。が、物凄くオブジェクトが重くなってしまい、偏るので照度が低くなってしまったという…


 マーブルタイプ
 ≫スコープの先端に、マーブルなどの模様を持つビー玉を尖端に付けて映像を楽しむ。
  これ、ビー玉の縞によって、像の美醜が決まるようです;
  どうしても画像の出方が固定されるので、しつこく覗くと飽きやすい…


 テレイドタイプ
 ≫オブジェクトを与えずに透明の半円球レンズを嵌めたもの。
  筒から覗く総てがカレイドのように見える。
  …私はズルをして球レンズ嵌めてないまま使ってる…なので結構イマイチな画像になる。



上のようなシステムとオブジェクトを組合わせて楽しむのがカレイド。
本当は表面反射鏡だったかな、専用の鏡を用いるのがベストなのですが、個人で楽しむ分にはハンズとかで売ってるポリカーボネイドの1mmとかで充分です(表面反射鏡のようなクリアな映像は得られませんけど、そこまで拘らないのであれば問題なし。ただし私の画像を見ても判るように特にポイント数の多いツーミラーでは不鮮明さが増します)。

映像については慣れというか、むしろ勘。
メインにする色味を決めておいて、指し色+金とか銀とか、メタリックなパーツとか。あんまり大量投入しても動きが無くなるので、空間の遊びも入れながらセレクトされると宜しいかと。


気になる方は照木公子さん編著の書籍をどうぞ。見るだけでも圧巻。
あとは自サイトに貼らせて頂いてる大手さんへどうぞ(なんか投槍で申し訳ないです;)。

by yoiyamigentoukyou | 2008-11-13 03:00 | 部活動、とか。