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冷や汗を掻く

どうして画廊ってあんなに緊張するのだろう…客なのに。


近所だし何かモチベ上がるかもー、とか思ったのが間違いだったのかも。
城景都さんの名前しか知らなかったけど、ぷらーっと運んで来ました[黒き血の宴]。

前回の宴には運べなかったので、機会が合うなら…と狙っていたのですが、何というか、凄く自分の恰好が場違い感強くて申し訳なさ5倍増し。
前回展の方が名前の判る方が多かったのですが(蔵書票の方で知ってるというか)、DMだと判らなかったけど、切り絵の作品もあって、自分の技量の低さを痛感致しました。

銅板こそ小学校の頃の絵画工作の時間にやった切りですが、鉛筆画も切り絵(もどき)もペン画も。
自分で経験があるからこそ、額縁の中に収まる視界の凄絶さも技量の精度も推察できる訳で(掛かる時間や神経の擦り切れる感覚とか)。


しかし、表現って面白いよなーとつくづく。
私が物す豆本、血反吐に塗れ時に同調して咽んで執筆する物騙りの視界は、多分この展示に共感される方には通じるかも知れないけれど、でも多分擦れ擦れで重ならないラインだと思う(交差はあると思うけど)。

私にとっての耽美、唯美はやはり言葉なのかなーと改めて思う。
そうして視覚に表現する時に念頭に浮かべるのは、絵金とか残酷絵とか九相図…丹色と墨、藍の古来から在る色彩…和風というか。


球体関節も銅板も、酷くエロティックさに偏向したドローイングも。
眺めると確かに落ち着くのですが…残虐さ溢れる絵金の描写に出逢った時ほどにはストン、と裡には墜ちて来ない。

歌舞伎の描く色悪のように。
赤江や塚本が紡ぎ描く文章の視界の毒…その足許に這う名も無き砂一つの形骸でいいから、奇麗で苦しくて腥い、艶やかな醜美と崩壊の様を紡ぎ続けることが赦されると仕合せだなぁと思う。


…思うだけのヘタレです。
とは言え色々と構想練り始めては居ます。
一年後くらいに発表できるといいけど(一旦休止して良かったと思ってます、豆本は。何せ本職の方で今後暫く忙殺されますし; 健康第一、仕事せんと活動出来ませんから)。

by yoiyamigentoukyou | 2010-07-26 02:28 | 雑記、むしろ呟き